「SARS」は、どんな病気?どんな症状?Q&A
SARSにかかるとどんな
症状になるのですか?
SARSの症状は、38度以上の高熱、痰を伴わない咳や呼吸困難です。また胸部レントゲン写真で肺炎の所見が見られます。
そのほかに、頭痛、筋肉のこわばり、食欲不振、全身倦怠感、意識混濁、発疹、下痢などの症状がみられることがあります。
症状
 ・ 38度以上の高熱
 ・ 痰を伴わない咳
 ・ 呼吸困難

予防法
 手洗いの徹底とマスクの使用

治療法
 現時点での適切な薬剤はない

どのような経路で感染するのですか?
現在わかっている範囲では、感染した人との濃厚な接触で人から人に病原体が伝播すると考えられています。患者の唾液や体液の飛沫を浴びたり、接触することが感染の重要な原因とみられています。いまのところ患者の大部分は、SARS患者に医療行為を行った病院スタッフ、患者と接触のあった家族の人達です。しかし、どの位の量の病原体によって感染が引き起こされるのかはわかっていません。
どうして、世界各地で感染者が出ているのですか? 感染した人のなかで、どんな患者に死亡者が多いのですか?
SARSはインフルエンザより感染性が低いといわれています。
潜伏期間は短く、2〜7日間前後で、3〜5日間だった症例が大部分です。
しかし、海外への移動が短時間で可能となったことで、患者が急速に世界中に拡大したのではないかと考えられています。
SARSの致死率は現在のところ14〜15%程度で、インフルエンザと同じように大半は高齢者や、心臓病、糖尿病といった持病のある感染者です。ただ、まれに健康な若い感染者の死亡もあります。その原因については
@ウイルスが短期間で変異し、その感染性が強くなった
A患者がウイルスを多量に吸い込む環境にいた
B他の病原体との重複感染があった−などが考えられています。
SARSが日本で発生したら、どんな治療をするのですか?
WHO(世界保健機関)の報告でも、SARSには抗生物質は効かないとされています。現時点での治療としては、陰圧室など防護体制の整った医療機関での対症療法が中心となります。適切な保存的治療によって症状が軽くなり、集中治療室から一般の病室に移ることができた患者さんもいます。
それに、世界各国の研究が進み、いずれ、SARSに適した抗ウイルス剤や人口的に抗体をつくるワクチンも開発されるでしょう。


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