がん予防
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がん予防  がん検診の有効性についての論議が盛んである。しかし、がんにならないために、食生活や日常生活に気をつけることに異論はないはずだ。
 国立がんセンターが提唱した 「がんを防ぐための12カ条」 をみてみよう。

【第1条】
 ・ バランスの取れた栄養を

【第2条】
 ・ 同じものを食べ続けない

 好きなものは毎日でも食べたくなるが、もし少量でも発がん性物質が含まれていたら危ない。「1日30品目の摂取」が目標。

【第3条】
 ・ 腹八分目に、脂肪の取り過ぎに注意

 動物性脂肪の取り過ぎは発がんに関連。摂取量は1日数10グラム以内に。
 脂肪を食べたくなる理由は漢字を見れば分かる。
 肉月に旨(うま)いと書くと「脂」。秋の魚がおいしいのも脂がのっているからである。

【第4条】
  ・ お酒の飲み過ぎに注意

【第5条】
  ・ たばこを吸わない

 禁煙した人が再び吸い始めるきっかけは?
 サラリーマンでは「酒の席でつい、たばこを吸ってしまった」が多い。入院をきっかけに禁煙した患者さんが、退院後に吸い始めた理由は「病気が治ったから」だった。
 禁煙を始めた人が言った。「禁煙は簡単です。その証拠に私が禁煙するのは十数回目です」

【第6条】
 ・ 緑黄色野菜を食べ、繊維質もたっぷり

【第7条】
 ・ 塩分は少なめ。熱いものは冷まして

【第8条】
 ・ 魚や肉の焦げた部分は避ける

 サンマは内臓もおいしい。しかしウロコが気になる。これは内臓にウロコが生えているのではなく、網の中で暴れてウロコを丸飲みしてしまったから。
 がん予防のためと、サンマを焦げないように焼いたが、生臭くて食べられたものではなかった。焦げの発がん性物質を分解する大根おろしを、たっぷりのせて食べるつもりである。

【第9条】
 ・ かびの生えたものを食べない

【第10条】
 ・ 体を清潔に保つ

【第11条】
 ・ 日焼けはなるべく避ける

【第12条】
 ・ 適度な運動を

 運動は免疫力をつけ、がんを予防する。
 ある講演会で「健康のため歩きましょう」と話した。会場が2階だったので、終了後に階段を下りようとすると、ホールに人がたくさんいて「いい話だったね」と言っている。多少は皆さんのお役に立てたかな、そう思っていたらエレベーターの扉が開き、全員が乗り込んだ。


【文:中部日本新聞より再掲】

山田琢之(やまだ・たくじ) 山田琢之(やまだ・たくじ)
1955年、愛知県生まれ。愛知医大卒。名大予防医学教室入局、名古屋市役所産業医などを経て、愛知医大産業保健科学センター助教授。日本産業衛生学会指導医。労働衛生コンサルタント。

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